卵をめぐる祖父の戦争/デイヴィッド・ベニオフ

これは大傑作でした!

★5!

『卵をめぐる祖父の戦争』あらすじ

『卵をめぐる祖父の戦争』のあらすじをまずはご紹介。

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父レフの戦時中の体験を取材していた。ナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた十七歳のレフは、軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された。饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索を始めることになるが、飢餓のさなか、一体どこに卵が?逆境に抗って逞しく生きる若者達の友情と冒険を描く、傑作長編

(本書あらすじより)

『卵をめぐる祖父の戦争』のTwitterの反応

『卵をめぐる祖父の戦争』は出版が2011年ですが、Twitterで感想や評判などをひろってみて、みんながどう思っているのかを見ていきましょう!

 

 

 

 

『卵をめぐる祖父の戦争』からレニングラードを知る

(引用元:https://dailynewsagency.com/)

今回この物語の舞台はロシアの「レニングラードです。

第二次世界大戦中にドイツ軍に包囲され、食べるものすらない状況下に置かれていたことは知っていたんですが、今回『卵をめぐる祖父の戦争』を読むことで、かなり当時の悲惨さがわかりました。

第二次世界大戦・ドイツと聞くと真っ先にユダヤ人迫害が頭に浮かびます。

だけどそれは、ナチスドイツがやった悲惨な行いの数あるうちの一つであり、その中にレニングラード包囲戦もあるのだなぁと、今回つくづく認識…。

主人公レフ・ベニオフの目線で描かれているレニングラードには衝撃を受けました。

いたるところに転がる餓死の死体。

そんな死体は、だいたい食べられる部位がすでに切り取られたりしている…。

カニバリズムする以外にないほど、人々が追い詰められているのかがわかります。

そんな食料が不足しているなか、レフはとある大佐から「卵1ダース」の調達を命じられるのです。

これだけでこの任務がいかに過酷なものになりそうかがわかりますよね…。

 

『卵をめぐる祖父の戦争』のナイスな脇役キャラ・コーリャという青年

この小説の一番の救いというか、癒しでもあるコーリャ!

20歳のイケメンで饒舌な赤軍脱走兵、コーリャ。

レフはこのコーリャとともに卵1ダースを調達する任務を下されます。

しかしコーリャがとにかくよくしゃべるww

そしてめっぽう明るいのです。

レフはどちらかというと慎重派で消極的なのですが、コーリャは全くの反対。そしてよくモテる!

このデコボココンビがこの小説にかなりいい味をくわえてる気がします。

この小説を読んだ人たちもコーリャにはかなり注目しているようでした。

 

 

 

 

そうなんですよねー。

かなり下ネタも言いまくります、彼ww

それが辛い戦時下を描いたこの作品に、ほんのりと明かりを灯してくれてる感じになってます。

『卵をめぐる祖父の戦争』全体の感想・まとめ

全体の感想です。

とにかく傑作!

この一言につきます。

実は本書は長いこと積んであったんですが、もう少し早く読めばよかった〜と後悔しつつ、今このタイミングでこんな傑作に出会う喜びも半分。

話は、年をとったレフ・ベニオフが語り手となり、孫のデイヴィッドに話し聞かせるように描かれています。

その描かれ方がまたいい味出してていいんですよね。

ナチスドイツ軍将校たちとの戦いレニングラードでかろうじて生き残っているさまざまな人たちとの交流や事件…。すべての場面を読み入るように読んでしまいました。

やはり一番は後半。

とにかくページをめくる手が止められませんでした。

レフの恋の行方や彼らの安否が気になりすぎて、一気読み。

とにかく最高の読書体験でした。

私はどうにも第二次世界大戦が舞台の小説がかなり好きなんだなぁ…と、不謹慎かもしれないけれど、この物語を読んでいてしみじみと思いました。