逃れる者と留まる者 ナポリの物語3 /エレナ・フェッランテ

 

 

 

あぁ…やっぱり面白い…

★5

 

あらすじ

 

前途有望な研究者と結婚し、作家としても成功をおさめたわたし。しかし、思いがけない嵐に翻弄されてしまう。一方、リラは不実の夫のもとを出て、工場で働いていたが…。1970年代のイタリア。大人になったリラとエレナにそれぞれ転機が訪れる。世界的ベストセラー第3弾。

 

感想

 

うーむ、やっぱり面白い…!

しかしなぁ、この本を読むたびに思うことがあるのだ。いや、いい意味で。感がさせられるというか。

 

1つは、リラに対してのイライラ。

これはホント、第1巻から思ってる。

エレナに対して愛情を持っているかのような、親友であるかのような態度をとりながら、その実、何かと彼女を突き落とす。

エレナはエレナでちょっとリラの言いなりになりすぎなんじゃない?精神的に自立しなよ!と読みながら、毎回イライラさせられる。

でもね、不思議なことにこの本を読んでて思う、この「イライラ感」は明らかにマイナス面ではないのだ。つまり、それくらいこの本のストーリーの中にずっぽりと潜り込まれているという意味であって、本当に読み始めると時間を忘れてしまうのだ。

で、今回、この第3巻では、エレナの夫となったピエトロという教授が、リラのことを分析しているのだが、それが「あーまさに!わかる!」と共感してしまい、少し溜飲が下がるwww

人によってはいろいろな意見を持つかもしれないけど、わたしはピエトロと同じで、リラの頭の良さは、悪い方向に働く頭の良さであって、時にエレナの味方をするようでっても、どうしてもリラに対しては今の所良い印象を持つことはない。

しかしなーーーー、今回あんなに応援していたエレナが馬鹿な行動に出てしまう!!それで終わってしまった…!!なにしとんねん、アホ!!と思う気持ちを抱えたまま、次の最終巻が出るまで、1年待たなきゃいけないの?wwwwしんどいわ!早く4巻出てくれーー!

 

そして感じることの2つ目。

日本人ってやっぱなんというか礼儀正しいよねwww

まさにこれ読んでてそう思う。

なんというか、この描かれている70年代イタリアの様子がね…。ちょっと日本人であるわたしからするとちょっと引くww

家族関係であろうと友人だろうと知り合いだろうと、遠慮会釈なしというか、とにかくストレートすぎて怖いw

例えばリラがエレナに子供を預かってほしいという場面。

エレナは自分も子供を抱えているので、その頼みに少し躊躇するんだけど、その時のリラがキレて

「預かってくれる、くれないの?」

と怒鳴るのだが、こんなん日本人なら絶対に「お願いする態度じゃねえだろうが!」ってなるけどそうならない70年代イタリアwww

道歩く人を馬鹿にしたり、そこで喧嘩が起きたり、すんげえ荒れている…。日本人でよかったwww

 

まあそんなわけでこの3巻も思いっきり楽しんで読めました!

面白かったー。

でもさっきも書いたようにとんでもないところで終わってしまったので、これから1年間どんな気持ちで待てばいいんだよ!という感じ。

早く出てくれ!頼みます、早川書房様!

 

それではまた!